移転のご挨拶
~移転のご挨拶と、これまでの歩み、そして未来への想い~
この度、当クリニックは来る7月30日(水)をもちまして、現在の地での診療を終了し、新天地へ移転することとなりました。
患者様にはご不便をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げますとともに、これまでのご厚情に心より感謝申し上げます。
私たちが現在の場所で開院して以来、地域の皆様の健康を支えるべく、日々診療に邁進してまいりました。特に記憶に新しいのは、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい始めた頃のことです。当時はまだ病態も治療法も確立されておらず、多くの医療機関が手探りの状態でした。そのような中でも、私たちは地域医療の一翼を担うべく、感染リスクの高い発熱症状の患者様を積極的に受け入れる発熱外来を早期に開設し、院内で迅速なPCR検査を実施できる体制を整えました。日々、重症化する可能性のある患者様と向き合い、診断から治療まで一貫して支援してまいりました。それは、感染リスクを顧みず、ただひたすらに患者様の命と健康を守りたいという一心からでした。
しかしながら、診療を続ける中で、私たちは様々な課題に直面いたしました。特に、駐車場の利用に関する問題は、開院当初から患者様にご不便をおかけする状況が続き、改善に向けて幾度となく働きかけを行ってまいりましたが、残念ながら根本的な解決には至りませんでした。また、地域の皆様の健康を守るために尽力してきた新型コロナウイルス感染症への対応においても、テナントビルの管理会社、そして隣接する図書館からは、当クリニックの発熱外来の運営に対し、発熱外来そのものを中止、もしくは診療内容の変更を求めるような要請がなされるなど、私たちが提供する医療活動に対して理解が得られにくい場面がございました。
私たちは、これらの状況から、現在の環境では、私たちが理想とする「地域に根差した、質の高い医療を安心して提供できるクリニック」であり続けることが困難であると判断せざるを得ませんでした。熟慮を重ねた結果、患者様がより安心して来院でき、私たちがより良い医療サービスを提供できる環境を求めて、移転を決意いたしました。
移転先の新クリニックでは、これまでの経験を活かし、さらに充実した医療体制を整えてまいります。これまで以上に患者様一人ひとりに寄り添い、皆様の健康をサポートできるよう、スタッフ一同、気持ちを新たに精進していく所存です。
なお、9月2日(火)より、富塚町にて「新発田ひらた内科クリニック」として新たに開院いたします。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
新発田駅前ひらた内科クリニック 院長 平田明