肺炎球菌ワクチン「バクニュバンス」のご案内
肺炎球菌感染症予防のワクチンで新たに「バクニュバンス」の接種についてご紹介いたします。
肺炎球菌とは
肺炎球菌という細菌が原因でおこる感染症です。主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。この菌は、肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
当院取扱肺炎球菌ワクチンについて
肺炎球菌には90種類以上の血清型があります。
ニューモバックス(当院接種費用8,000円、初回接種のみ市より補助あり)
定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌多糖体ワクチン)PPSV23」は、23種類の血清型に効果があります。
23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の64%を占めるといわれている報告があります。
5年ごとの接種が必要になります。
プレベナー(当院接種費用9,900円)
プレベナー13はニューモバックスNPと共通する12種類に加えて1種類(6A)に対する免疫を誘導するワクチンです。
安全性はニューモバックスNPとほぼ同等で免疫を作る作用は同等もしくは優れていると考えられます。
プレベナー13は、小児から高齢者まで幅広い年齢層に接種できます。生涯1度の接種になります。
なお、ニューモバックスと併用することで、強い肺炎予防の効果を期待できます。
NEW バクニュバンス(当院接種費用10,000円)
バクニュバンスはプレベナー13の 13 血清型については変わらず、22F、33Fの2血清型に対して優位な効果があり、血清型3についてもプレベナー13より優位な効果があることがわかりました。
ですので、全体でみると免疫学的にはバクニュバンスはプレベナー13より高い効果があるといえますが、まだ新しい薬なので、大規模臨床試験での肺炎予防効果についてはこれからになります。
65歳をすぎたら、肺炎球菌ワクチンをうっておきましょう。
その際、公費負担がある方は、それを利用してニューモバックスを接種しましょう。
基礎疾患があって重症化するリスクがある人は、バクニュバンスとニューモバックスの2つを接種しましょう。
(接種の間隔については、少し複雑なためお問い合わせください)
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TEL0254-22-1159(診療時間内)